2007/09/30

vol.11 拒絶理由通知書

リンクアド」の特許出願について、特許庁から9月25日付で「拒絶理由通知書」が届いた。

早期審査請求をしたのが8月19日だから、1ヶ月と6日で第1回目の審査が行われたわけで、これはすごいスピードである。これに関しては何の文句もない。(笑)

さて、拒絶理由は以下の3点である。(特許は、拒絶理由がないものに与えられるというのが基本ルール)

<理由A>
請求項1は、「ウェブ出版物の記事中の単語を購入した広告主の広告を自動的に読者に配信することにより、広告に興味のある読者だけに広告が表示されるようにした」では、上記いずれのカテゴリーに属するか明確ではない。

カテゴリーは、以下の3点。

1、物の発明
2、方法の発明
3、物を生産する方法の発明

リンクアド」は2、の「方法の発明」に該当する。
よって、請求項1は、以下のように書き改めて補正請求すればいいことになる。

ウェブ出版物の記事中の単語を購入した広告主の広告を自動的に読者に配信するシステム

<理由B>
請求項1に係わる発明が、ビジネスを行う方法それ自体に該当するため、特許を受けることができない。

特許を受けることが出来ないものは以下の通り
1、経済法則
2、ゲームのルール
3、数学上の公式
4、人間の精神活動
5、ビジネスを行う方法

リンクアド」は5、に該当する。
これも同様に、請求項1の「広告に興味のある読者だけに広告が表示されるようにした」という部分が、「ビジネスを行う方法」に該当すると思われる。

<理由C>
請求項1の発明が、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許を受けることができない。

が~~~~ん。(笑)厳しいです。周りの誰に聞いても、そんなの知らないっていう話だったんですが・・・。(笑)

さて、ここが特許取得の可否を決するポイントになりそうです。「リンクアド」は、「単語を販売するシステム」に特化したら何とかならないでしょうか?

もう1度、請求項1をよ~~く読んでみます。
ウェブ出版物の記事中の単語を購入した広告主の広告を自動的に読者に配信するシステム

う~~ん、「ウェブ出版物の記事中の単語を購入」するシステム、これがポイントになりそうなことは容易に想像がつきます。結構難しそうですが、そこはもともと「ダメ元」ではじめたことですから、やってみます。

でも、最後に、こうも駄目押しで書いてあるところが・・・。

拒絶の理由が新たに発見された場合には拒絶の理由が通知されます。

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2007/09/26

vol.10 リンクアドの導入

検討中のリンクアド先行導入先は以下のとおり、2種。

1、出版社
出版社→LinkAdタグをサイトに貼る→LinkAdサーバにキーワード登録
広告主→キーワード購入→管理画面で広告作成→LinkAdサーバに登録
LinkAd→キーワード購入広告主の広告を自動配信
ユーザーLinkAdタグをサイトに貼る→LinkAdタグ生成ツールをβ版として配布

2、検索サイト
検索サイト→Add On承認
広告主→何もしないでいい
LinkAd→LinkAdサーバに登録された広告を検索結果画面に自動配信
ユーザー→ブラウザにLinkAd Add-Onソフトインストール→β版として配布


リンクアド予定導入先は、以下のとおり6種。

1、ウェブ運営企業
2、ブログ運営企業
3、ケータイキャリア
4、検索サイト運営企業
5、有線TV放送局
6、デジタルTV放送局


リンクアドの予定課金方法は以下のとおり2タイプ。

1、ウェブ運営会社→キーワード定額課金制
2、ブログ運営会社→キーワード定額課金制
3、ケータイキャリア→クリック課金制
4、検索サイト運営会社→クリック課金制
5、有線TV放送局→クリック課金制
6、デジタルTV放送局→クリック課金制

次回から、上記について詳細を述べる。

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2007/09/24

vol.9 「リンクアド」の特許請求の範囲

さて、ではわが「リンクアド」の特許出願内容はどうなのか。

以下が先に提出した、「早期審査請求」の内容である。

1.事情

2.先行技術の開示及び対比説明
(1)文献名
先行技術文献は、以下の3点である。
文献1:特開2003-330398号公報
文献2:特開2002-312668号公報
文献3:特開2002-334035号公報
しかし、文献1は、みなし取り下げされており、文献3は、拒絶査定されている。
文献3は、審査請求が未請求となっており。2008年5月10日までに審査期間を残している。

(2)対比説明
文献3の特許請求の範囲は、以下のとおりである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】提携者サイトのタイトルや内容の載ったリンクのあるページを作成し、提携者サイトのコンテンツにアクセスする前に、CMデータベースにアクセスされ、そのCMが終了した後、提携者サイトにアクセスされるものとする。
これに対し、本発明の特許請求の範囲は、以下のとおりである。
【書類名】特許請求の範囲
【請求項1】
ウェブ出版物の記事中の単語を購入した広告主の広告を自動的に読者に配信することにより、広告に興味のある読者だけに広告が表示されるようにした。

文献3が、「提携者サイトのタイトルや内容の載ったリンクのあるページにアクセスさせる」ことを特許請求の範囲としているのに対し、本発明は、「記事中の単語を購入した広告主の広告を自動的に読者に配信する」ことを特許請求の範囲としていることから、この二つは全く異なった特許請求である。

補正事項
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
ウェブ出版物の記事中の単語にアンダーラインを引き、その単語をクリックすると、広告が表示されるようにする。

「早期審査請求」は、先行技術調査によって発見した文献と、特許出願した内容とを比較検討してその相違点を主張しなければならない。

ここまでの作業をしてみて思うのは、やはり、1年半前の特許出願に先行技術があるのかどうかが不明だということである。

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2007/09/17

vol.8 先行技術調査その3

最終的にわが「リンクアド」と競合しそうな特許出願は、以下のものである。ただし、わたしが出願するまでに公開されていたもの、という注釈付で。

出願番号 : 特許出願2001-180830 出願日 : 2001年5月10日
公開番号 : 特許公開2002-334035 公開日 : 2002年11月22日
出願人 : 株式会社創季 発明者 : 佐々木 重信
発明の名称 : インターセプトコマーシャル

[課題] インターネット上での広告は注目度が低く、サイト運営者のコンテンツを作る苦労に比べて広告効果は少なすぎる。

[解決手段] リンクテキストやリンクボタンが押された後、すぐリンク先へアクセスさせるのではなく、CMページを生成し、そのCMページにアクセスさせてからリンク先である提携者サイトへアクセスさせる。これによりインターネットの広告の注目度が上がる。

ダイレクトに広告ページに誘導するのではなく、広告ページを生成する=Landing Pageに誘導するというわけである。

この特許出願は今でも有効である。その理由は、以下の規定により、審査請求の有効期間がまだ残っているからである。

平成13年10月1日以降の特許出願→出願から3年
平成13年9月30日以前の特許出願→出願から7年

まだ審査請求されていないのでなんともいえないが、この特許も、広告手法としては「リンクアド」に似ている。

だが、現在、LPO=Landing Page Optimizationが喧伝されているわけで、これが特許になると、ランディングページを作っている企業はみんなこの特許に抵触することになるのだが・・・。

しかし、出願から7年後の平成20年5月10日までに審査請求がされなければ、みなし取り下げとなる。

わたしが行った早期審査請求は、このような中途半端な特許出願に対しても白黒の決着を迫ることになる。

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2007/09/11

vol.7 先行技術調査その2

2つ目は以下である。

出願番号 : 特許出願2002-142823 出願日 : 2002年5月17日
公開番号 : 特許公開2003-330398 公開日 : 2003年11月19日
出願人 : ソニー株式会社 発明者 : 長坂 英夫
発明の名称 : 広告提供方法及び広告提供サーバ

内容は、以下のとおり。

【課題】 ウェブサイトの内容に関連した広告リンクが張られることによって、広告リンクからの広告閲覧の広告効果を高める。

【解決手段】 コンテンツ登録手段1aは、他者が管理するウェブサイト4a~4cに、広告リンクを張り付けたい広告主A1,A2の広告コンテンツをコンテンツ登録DB1eに登録する。
ウェブサイト検索手段1bは、広告コンテンツに含まれる広告商品又は広告サービスに関するキーワードを有するウェブサイト4a~4cを検索する。
リンク依頼送信手段1cは、検索されたウェブサイト4a~4cの管理者B1~B3に広告リンクの張り付け依頼情報を送信する。
リンク情報送信手段1dは、広告コンテンツにアクセスするための広告リンク情報を管理者B1~B3に送信する。
管理者B1~B3は、管理するウェブサイト4a~4cに広告リンクを張り付ける。

図がないので分かりにくいかもしれないが、数字とアルファベットを無視して読んでも意味は通じる。そして、これまた、「リンクアド」と近似の内容であることが分かると思う。

ところがこの出願は、「みなし取り下げ」されている。みなし取り下げというのは、「審査請求がされなかった」ということである。

先行技術があったためではない。恐らく、システムを開発しても導入先がなかったのではないかと思う。so-netへの導入も見送られたのかもしれない。

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2007/09/10

vol.6 先行技術調査

特許出願の前に行うべき作業に、先行技術調査がある。

要するに、すでに出願されているものと同じものは特許にならないということで、しごく当たり前の作業だといえる。

ところが、何度も書いているように、出願後1年半未満のものは公開されていないので調べようがないのである。

ないのであるが、今現在の時点で出願されているものと審査請求されているものとを調べてみた。

その中で、わが「リンクアド」と極めて近似の出願が以下である。

出願番号 : 特許出願2001-111922 出願日 : 2001年4月10日
公開番号 : 特許公開2002-312668 公開日 : 2002年10月25日
出願人 : 九州日本電気ソフトウェア株式会社 発明者 : 徳永 成治
発明の名称 : インターネットを利用した広告方法

ところが、これが拒絶されているのである。内容は、以下である。

【課題】 Webページが、広告のスペースにより実際の表示領域が狭くなることがなく、選んでもいない広告(必要ない広告)が強制的に表示されることのない広告方法の提供。

【解決手段】 ユーザが検索するためのキーワードを登録し、前記登録されたキーワードに該当する文字列を検索して、前記文字列に広告を付加することを特徴とする。特に前記登録されたキーワードに該当する文字列にバルーンヘルプ形式の広告と、ハイパーリンクを付加することが好ましい。

検索する前に登録するという太字の部分が、現実的ではないと思われる部分である。これが拒絶理由なのかどうかは残念ながら不明である。

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2007/09/09

vol.5 LAP

特許出願が思いのほかスムーズに行ったのは、インターネット出願ソフトや早期審査請求制度のおかげばかりではない。

特許出願できるかどうかということを調べるのに、多くのメンバーの活躍があった。LAPのメンバーである。

LAPは、Link Ad Projectの頭文字をとったもので、「次世代広告」に興味のある、広告・出版・SE・営業・学校などの多岐に渡るメンバーからなる。

LAPは、3月に入ってすぐに第1回目が開催されており、メンバーの自由意志で参加する。

出願のための基本的な内容はわたしがまとめたが、システムに関しては服部さん、関連商品の調査に関しては、渡邊さんが活躍してくれた。

次回は、今後の展開についてのミーティングへと進んでいくが、次にやるべきことは決まっている。受け皿としての会社立ち上げと、本格展開のための資金集めである。

まずは新会社法に基づき1円株式会社を作り、最低3億ほどの投資を個人から募りたいと考えている。

これからTさんとわたしの本気度が試されることになる。

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2007/09/06

vol.4 特許出願

特許出願しようと思うに至るまではそう時間はかからなかった。

すでに出願されているかどうか、を調べるには限界があることがすぐに分かったからである。つまり、特許の情報公開は、以下のようになっているからである。

1、出願から1年半後に公開
2、公開された情報は検索可能
3、よって、出願から1年半未満のものは公開されない
4、この中に先行したものがあるかどうかは1年半待つしかない
5、1年半待つ間に同様の特許出願がされる可能性がある

ならば、まずはダメもとで出願する、という結論に達するわけである。

また、出願後、3年以内に「審査請求」をしなければ、特許は取得できない。つまり、3年以内に、同様のものが公開され、取得されたことが分かれば、審査請求をする必要がない=意味がないというわけである。

とにかく、気の長い話なのである。

ところが、特許が国際的な影響力を持つことから、日本政府も対応を迫られ「早期審査請求制度」が導入され、審査期間が大幅に短縮されてきた。さらに、インターネット特許出願ソフトによって、事務手続きも簡略化され、スピードアップしてきた。

これらによって、今回、わたし個人でも特許出願をすることが出来たのである。

2月23日に有楽町のガード下で語った「リンクアド」は、特許出願:5月、審査請求:7月、早期審査請求:8月と進み、11月には、審査に入る予定である。



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2007/09/02

vol.3 類似コンテキスト広告

リンクアド」に似た広告があるのかないのか、これが特許出願するかどうかの決め手になる。

そこで、まずはウェブ検索してみた。

最初に見つけたのが、Suzuki Kenichiさんのサイト。SEO関連のブログである。
http://www.suzukikenichi.com/blog/adsense-igaino-context-match-ads/

ここには、海外の実施例が紹介してあった。あげてみると、以下の通りである。

1、YPN
・サイト ⇒ http://publisher.yahoo.com/

2、CHITIKA
・サイト ⇒ http://chitika.com/

3、KONTERA
サイト ⇒ http://www.kontera.com/

4、IntelliTXT
・サイト ⇒ http://www.intellitxt.com/

5、Text Link Ads
http://infocoach.biz/url/txetlinkads

これらは、コンテキスト広告と呼ばれており、コンテンツ中のテキストにリンクを張って広告を表示するものである。

つまり、キーワードにリンクを張って広告を表示するという広告手法は、「あった」のである。さらに、それぞれを見ていただければ分かるが、相当に「すすんでいる」のだ。

さて、では、これらが「日本で特許出願しているのか」が気になるところである。出願されていれば、特許取得は不可能である。

この時点では特許取得を全く考えてはいなかったのだが、今にして思えばこの紹介記事を見たことがこの後の展開へとつながっていく。

わたしは、自分のイメージする広告のサンプル(A.COMのページを借用して制作、後、A新聞からクレームがついた)を作った。さらに、名前を決めた。キーワードからリンクした広告だから、「リンクアド」。検索しても、1件も引っかからなかったので、これに決めた。こういうのは、単純な方がいい。

このサンプルは、キーワードからダイレクトに広告を表示するというものと、ウィキペディアのように「関連情報」にリンクし、そのページにテキストリンクを張り広告へと誘導するという2種類だった。(後者は、2007年6月にMSが発表した、「コンテクスチュアルサーチ」の手法に通じる)

このサンプルを広告、ウェブ出版社関係者に見せたところ、誰も見たことがないという。まして、「キーワードとして文章中の単語を売る」というのは聞いたこともないということだった。

そこで、これら関係者を集め、コンテキスト広告を研究してみることにしたのである。これがLAP(Link Ad Project)という会である。(第1回は、3月2日に行われた)

数回の会合を持つうちに、メンバーの1人から4番のIntelliTXTの日本導入の話があったが、未だに導入されていないのは、どうもシステム構築に金がかかりすぎるとういう理由かららしい、という情報が提供された。

これが、わたしが特許取得を意識した最初の情報だった。

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